パイプオルガン100周年記念企画展
南葵音楽文庫~音楽を愛した殿様 徳川頼貞の至宝~
今から100年前の大正9年、当館のパイプオルガンをイギリスから取り寄せたのは、紀州徳川家第16代当主、徳川頼貞でした。頼貞が生涯にわたって蒐集した音楽資料を収める「南葵音楽文庫」の中から、代表的な直筆楽譜や初版楽譜などを公開します。
会 期
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令和2年11月8日(日)~12月2日(水)の公開日
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時 間 | 午前9時~午後4時30分(最終入館は午後4時) |
入館料 | 一般:300円 小・中・高校生:100円 |
企画展の見どころ | 当館2階の音楽ホール“奏楽堂”は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」や交響曲第9番等の本邦初演を飾った由緒あるホールです。ベートーヴェン生誕250周年にあたる今年の企画展では、南葵音楽文庫の中からベートーヴェン直筆譜(1815年)や直筆書簡(1825年)などを特別公開します。その他、J.S.バッハやハイドンの貴重な初版楽譜などもご覧いただけます。 |
主な展示資料 |
◆H.パーセル:オペラ《ディドとエネアス》Z.626(筆写楽譜)
◆J.S.バッハ:
◆J.ハイドン:《天地創造》初版楽譜
◆L.v.ベートーヴェン:直筆書簡(下書き)
◆L.v.ベートーヴェン: |
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徳川頼貞(とくがわ よりさだ) 音楽学者、政治家。紀州徳川家の第16代当主。ケンブリッジで音楽学を学んだ後、私財を投じて蒐集した音楽資料のコレクション「南葵音楽文庫」を設立して、私邸の音楽ホールで公開しました。 1939年以降、貴族院の議員になり、1947年には最初の参議院議員選挙で当選。外務委員長、ユネスコ国会議員連盟の会長として尽力しました。 |
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旧東京音楽学校奏楽堂のパイプオルガン 徳川頼貞は、イギリスのアボット&スミス社にパイプオルガンの製作を発注し、大正9年に自邸の音楽ホール「南葵楽堂(なんきがくどう)」に設置しました。しかし、南葵楽堂でパイプオルガンの音色を愉しむことができたのはごく短期間で、大正12年の関東大震災で南葵楽堂は損壊し、音楽ホールとしての機能を失ってしまいました。パイプオルガンのみが奇跡的に無事であったため、昭和3年に東京音楽学校奏楽堂へ移設されました。 |
お問い合わせ | 旧東京音楽学校奏楽堂 03-3824-1988 |
主 催 | 公益財団法人台東区芸術文化財団 |
協 力 | (公財)読売日本交響楽団、和歌山県立図書館、和歌山県立博物館 |