特別展「一葉が暮らした下谷龍泉寺町」
【会期】令和7年10月25日(土)~12月21日(日)
樋口一葉は、小説の原稿料で家族を養おうとしましたが叶わず、筆を折って商いを始めるため、明治26年(1893)、下谷龍泉寺町(現台東区竜泉)に移り住みます。21歳の夏のことでした。閑静な菊坂で暮らしていた一葉にとって、まるで異世界のようなこの地で、千束稲荷の祭礼や酉の市など地域の年中行事の熱気を直に感じ、また隣接する吉原にも出入りし、生活者としてこの町とここに暮らす人びとと深く関わることになります。
荒物駄菓子屋を営みながら過ごした期間はわずか9か月余りでしたが、その生活体験は代表作「たけくらべ」を生み、その後作家として開花する糧となりました。本展では、下谷龍泉寺町の地域性をあらためて紹介するとともに、一葉はここでどのように暮らし、何を見、学んだのかをひもときます。
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※展示替えのため、下記の期間、休館いたします。
・10月20日(月)~ 24日(金)