企画展「樋口一葉と和歌 ーかなの美ー」
【会期】令和5年3月18日(土)~5月21日(日)
明治の女流作家樋口一葉(本名:奈津 1872-1896)は、向学心旺盛な子供でしたが、母の反対を受け進学を断念しました。しかし、父のすすめにより、14歳で中嶋歌子が主宰する歌塾 “萩の舎”へ入門し、和歌、古典、書を学びました。和歌を詠むときには「夏子」と記し、萩の舎で学んだ流麗な千蔭流で約4,000首もの和歌を書き残しました。短冊をはじめ色紙や日記、原稿用紙などさまざまなものに書かれた和歌。一葉にとって和歌を詠むことは日常であり、心を表すものだったといえるでしょう。
本展では、当館所蔵の一葉自筆の和歌資料を中心に、萩の舎で交流のあった人びとや、江戸中期から後期に活躍した千蔭流の祖加藤千蔭(1735-1808)の作品などをご紹介します。流れるような連綿や、漢字との調和、あざやかな彩の料紙や表具など、和歌を通して、美しいかなの世界をお楽しみください。
*ワークショップ「一葉の和歌を鉛筆で書いてみよう!」
3月25日(土)9:30~15:30随時 (事前申し込み不要、参加費無料)
※企画展のチラシはこちら
※展示替えのため、会期前後の下記の期間、休館いたします。
・3月12日(月)~17日(金)
・5月22日(月)~26日(金)