再現展示

提灯屋

一階では昭和30年代の台東区坂本(現・根岸三丁目)にあった表長屋と裏長屋の建物を原寸大で再現した町並みを展示しています。
かつて下町地域では、仕事場と住居が一体化した表長屋、通路と生活空間が入り混じった路地や井戸端、そして居住空間としての裏長屋という町並みが多くみられました。金杉通りに面したこの地域は関東大震災や東京大空襲の被害から免れたため、台東区の中でも古い町並みや建物が色濃く残っていました。この再現展示では実際に建物の中に入り、生活道具に触れながら、当時の暮らしを体感することができます。

共同水道

共同水道
路地の一角にたらいが並んでいます。昭和30年代のこの地域では個別の家々にも水道が引かれていましたが、このような共同水道もまだ残され、管理活用されていました。人々が集まって水仕事に勤しみつつ、会話に花を咲かせていた声がいまにも聞こえてきそうです。

路地

路地と防火水槽
路地には住人たちがさまざまな植物を軒先に飾っていました。子供のいる家庭では、ホッピングや三輪車などの遊具も置かれています。このように路地は通路であり、生活空間の一部でもありました。路地の奥には紙芝居屋の自転車も停められています。
また、防火水槽は木造家屋がひしめく下町地域になくてはならない設備でした。普段は板を敷いて鉢が並べられるなど、その長屋に暮らす人々の個性が見られました。

金杉通り

金杉通り
この町の目抜き通りである金杉通りには都電や車が走り、人の往来も盛んでした。また提灯屋のほかにも工場や商店、美容院、飲食店などが立ち並び、街の賑わいが見られるとともに、魚売りや野菜売り、紙芝居屋などの行商人の姿を見ることもできます。

提灯屋 職人の作業場

裏長屋の様子


メニュー

閉じる