董其昌とうきしょうとその時代 ー明末清初の連綿趣味ー【終了しました】

東京国立博物館との連携企画 第14弾 董其昌とその時代
董其昌とうきしょうとその時代 -明末清初の連綿趣味- 展示一覧 平成29年 1月4日(水) ~ 平成29年 3月5日(日) 期間中、下記の日程で展示替えを行います。
前 期:平成29年1月4日(水)~1月29日(日) 後 期:平成29年1月31日(火)~3月5日(日)
 今回で14回目となる東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画は、没後380年にあたる董其昌とうきしょうを中心とする明末清初の書を特集します。中国書画の流れを大きく変えた董其昌に焦点をあてながら、そのあとさきに活躍した人々の書画をご紹介します。

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展示のご案内

展示のご案内

【第1展示フロア- / 1F】 【展示ケース】

①~③ 董其昌前夜

 明時代の中頃、経済と芸術の中心は江南の蘇州そしゅうでした。蘇州を中心に活躍した文人グループのことを、古名にちなんで呉派ごはと呼びます。なかでも文徴明ぶんちょうめいの作風は一族や弟子たちに継承され、一世を風靡しました。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
番号 作品名 作者 成立年代 所蔵期間
1 草書千字文冊そうしょせんじもんさつ 文徴明ぶんちょうめい(1470~1559) 明・嘉靖14年(1535) 台東区立書道博物館
2 草書城居帖冊そうしょじょうきょじょうさつ 文徴明 明・16世紀 台東区立書道博物館
3 楷書尺牘頁かいしょせきとくけつ 文徴明 明・16世紀 台東区立書道博物館
4 草書尺牘頁そうしょせきとくけつ 文彭ぶんぼう(1498~1573) 明・嘉靖31年(1552) 台東区立書道博物館
5 草書詩巻そうしょしかん 文彭 明・嘉靖41年(1562) 台東区立書道博物館
6 白文石印はくぶんせきいん此中有真意しちゅうゆうしんい 文彭 明・嘉靖45年(1566) 台東区立書道博物館
7 草書尺牘頁そうしょせきとくけつ 文嘉ぶんか(1501~1583) 明・嘉靖34年(1555) 台東区立書道博物館
8 淳化閣帖夾雪本跋じゅんかかくじょうきょうせつぼんばつ 莫是龍ばくしりゅう(1537~1587) 明・隆慶5年(1571) 台東区立書道博物館
9 草書尺牘頁そうしょせきとくけつ 莫是龍 明・16世紀 台東区立書道博物館
10 草書尺牘頁そうしょせきとくけつ 邢侗けいどう(1551~1612) 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
11 楷書尺牘頁かいしょせきとくけつ 董其昌とうきしょう(1555~1636) 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
12 石湖図軸せきこずじく 李士達りしたつ(1550~1620) 明・万暦38年(1610) 個人蔵
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
13 騎驢尋梅図軸きろじんばいずじく 李士達 明・万暦47年(1619) 個人蔵
【大型展示ケース】

④ 董其昌の書

 董其昌は数多くの名品を鑑賞し、巧妙を追い求め、円熟ののちに到達する平淡な表現を理想としました。董其昌の活躍により、書画の流れは呉派から松江派しょうこうはへと移っていきます。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
14 草書洛神賦頁そうしょらくしんふけつ 邢侗 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
15 草書五言律詩頁そうしょごごんりっしけつ 董其昌 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
16 草書五言律詩頁そうしょごごんりっしけつ 陳継儒ちんけいじゅ(1558~1639) 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
17 行書五言律詩頁ぎょうしょごごんりっしけつ 李流芳りりゅうほう(1575~1629) 明・17世紀 台東区立書道博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
18 草書五言絶句軸そうしょごごんぜっくじく 莫是龍 明・16世紀 泉屋博古館
19 行書絶糧帖軸ぎょうしょぜつりょうじょうじく 王鐸おうたく(1592~1652) 明・永暦5年/ 清・順治8年(1651) 台東区立書道博物館
20 行書五言絶句軸ぎょうしょごごんぜっくじく 張照ちょうしょう(1691~1745) 清・18世紀 台東区立書道博物館
21 草書五言二句軸そうしょごごんにくじく 細井広沢ほそいこうたく(1658~1735) 江戸・18世紀 台東区立書道博物館
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
22 琵琶行図軸びわこうずじく 文嘉 明・隆慶3年(1569) 台東区立書道博物館
23 山水図軸さんすいずじく 李流芳 明・天啓7年(1627) 台東区立書道博物館
24 山水図軸さんすいずじく 高其佩こうきはい(1672~1734) 清・18世紀 台東区立書道博物館
25 秋林晩晴図軸しゅうりんばんせいずじく 田能村竹田たのむらちくでん(1777~1835) 江戸・19世紀 台東区立書道博物館
【第2展示フロア- 2F】

⑤~⑦ 董其昌の書画

董其昌は、書では平淡な表現を理想とし、画では呉派の流れを受けつつ、奇想派の先駆けとなる作品を残しました。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
26 行書呉松小赤壁巻ぎょうしょごしょうしょうせきへきかん 董其昌 明・万暦30年(1602) 東京国立博物館
27 行書呉敦之伝巻ぎょうしょごとんしでんかん 董其昌 明・天啓6年(1626) 東京国立博物館
28 草書尺牘冊そうしょせきとくさつ 董其昌 明・17世紀 東京国立博物館
29 草書尺牘冊そうしょせきとくさつ 董其昌 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
30 臨懐素自叙帖巻りんかいそじじょじょうかん 董其昌 明・17世紀 東京国立博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
31 草書尺牘冊そうしょせきとくさつ 董其昌 明・16~17世紀 京都国立博物館
32 草書詩巻そうしょしかん 董其昌 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
33 鮮于枢後赤壁賦跋せんうすうごせきへきふばつ 陳継儒 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
34 草書七言絶句頁そうしょしちごんぜっくけつ 米万鍾べいばんしょう(1570~1628) 明・16~17世紀 東京国立博物館
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
35 尺牘冊せきとくさつ 董其昌 明・16~17世紀 京都国立博物館
36 梅花図巻ばいかずかん 陳継儒 明・16~17世紀 大阪市立美術館
37 山水図軸さんすいずじく 董其昌 明・17世紀 個人蔵
38 山水図巻さんすいずかん 米万鍾 明・万暦34年(1606) 大阪市立美術館

⑧ 董其昌の鑑識

 董其昌は作品を鑑賞した際に識語を記すなどの証を残しました。これにより大切にされた作品は数多くあります。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
39 来禽館帖らいきんかんじょう 邢侗 明・万暦28年(1600) 台東区立書道博物館
40 戯鴻堂帖げこうどうじょう 董其昌 明・万暦31年(1603) 台東区立書道博物館
41 晩香堂蘇帖ばんこうどうそじょう 陳継儒 明・万暦44年(1616) 台東区立書道博物館
42 争坐位稿そうざいこう董其昌旧蔵本とうきしょうきゅうぞうぼん 顔真卿がんしんけい(709~785) 唐・広徳2年(764) 台東区立書道博物館
43 画禅室随筆がぜんしつずいひつ石印本せきいんぼん 董其昌 清・宣統元年(1909)刊 台東区立書道博物館
【特別展示室 2F】

⑨ 董其昌の書画

全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
44 顔真卿自書告身帖跋がんしんけいじしょこくしんじょうばつ 董其昌 明・16~17世紀 台東区立書道博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
45 蔡襄謝賜御書詩表跋さいじょうしゃしぎょしょしひょうばつ 董其昌 陳継儒 明・16~17世紀 明・万暦32年(1604) 台東区立書道博物館
46 重要文化財山水書画冊さんすいしょがさつ 平成29年1月11日〜 平成29年1月29日展示 董其昌 明・17世紀 東京国立博物館
47 山水書画巻さんすいしょがかん 張瑞図ちょうずいと(1570~1641) 明・崇禎11年(1638) 泉屋博古館
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
48 重要文化財盤谷序書画合璧巻ばんこくじょしょががっぺきかん 董其昌 明・17世紀 大阪市立美術館
49 臨徐浩書張九齢告身巻りんじょこうしょちょうきゅうれいこくしんかん 董其昌 明・17世紀 東京国立博物館
50 書画合璧冊しょががっぺきさつ 董其昌 明・崇禎2年(1629)他 東京国立博物館
【中村不折記念室 2F】

⑩~⑫ 後世への影響

 明末清初期の激動の時代、董其昌の書画の理念は継承され、連綿趣味が当時の人々の心情を吐露する場となります。清時代に入ると、第4代康熙帝こうきていが董其昌の書を好んだことから、董其昌の書が流行しました。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
51 行書後赤壁賦巻ぎょうしょごせきへきふかん 張瑞図 明・天啓3年(1623) 台東区立書道博物館
52 草書孟浩然詩四首冊そうしょもうこうねんしししゅさつ 張瑞図 明・天啓5年(1625) 台東区立書道博物館
53 草書詩巻そうしょしかん 王鐸 明・永暦元年/ 清・順治4年(1647) 台東区立書道博物館
54 詩稿冊しこうさつ 倪元璐げいげんろ(1593~1644) 明・17世紀 京都国立博物館
55 倣宋元諸大家筆法冊ほうそうげんしょたいかひっぽうさつ 王翬おうき(1632~1717) 清・康熙17年(1678) 台東区立書道博物館
56 三希堂帖さんきどうじょう 乾隆帝けんりゅうてい(1711~1799) 清・乾隆12年(1747) 台東区立書道博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
57 松石図巻しょうせきずかん 黄道周こうどうしゅう(1585~1646) 明・17世紀 大阪市立美術館
58 倪法山水図軸げいほうさんすいずじく 高塞こうさい(1637~1670) 清・17世紀 台東区立書道博物館
59 秋景山水図巻しゅうけいさんすいずかん 呉歴ごれき(1632~1718) 清・康熙32年(1693) 泉屋博古館
60 花卉図冊かきずさつ 惲寿平うんじゅへい(1633~1690) 清・17世紀 大阪市立美術館
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
61 文治論巻ぶんちろんかん 黄道周 明・崇禎17年(1644) 京都国立博物館
62 鶏図軸けいずじく 牛石慧ぎゅうせっけい(1625~1672) 清・17世紀 泉屋博古館
63 酔翁吟巻すいおうぎんかん 朱耷しゅとう(1626~1705) 清・17世紀 泉屋博古館
64 東坡時序詩意図冊とうばじじょしいずさつ 石濤せきとう(1642~1707) 清・17世紀 大阪市立美術館

⑬ 明末の法帖

 明時代中頃、書画愛好の熱は高まり、収蔵家や書人たちは、自らが所蔵する名品や借り受けた作品をもとに法帖を作りました。董其昌の周囲の収蔵家たちも質・量ともに優れた法帖を作っています。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
65 墨池堂選帖ぼくちどうせんじょう 章藻しょうそう(1547~1610~?) 明・万暦38年(1610) 台東区立書道博物館
66 鬱岡斎墨妙うっこうさいぼくみょう 王肯堂おうこうどう(明・16~17世紀) 明・万暦39年(1611) 台東区立書道博物館
67 玉煙堂帖ぎょくえんどうじょう 陳瓛ちんけん(1565~1626) 明・万暦40年(1612) 台東区立書道博物館
68 余清斎帖よせいさいじょう 呉廷ごてい(明・16~17世紀) 明・万暦42年(1614) 台東区立書道博物館

⑭ 日本への影響

 江戸時代、儒教の奨励と鎖国政策の緩和により、中国製の法帖や、董其昌ら明時代の大家たちの書が多くもたらされました。それらを学んだ儒者たちによって唐様からよう書道が流行しました。 全期間展示 / 平成29年1月4日(水)~平成29年3月5日(日)
69 垂裕閣帖すいゆうかくじょう 立原翠軒たちはらすいけん(1744~1823) 江戸・天保14年(1843) 台東区立書道博物館
70 草書詩巻そうしょしかん 荻生徂徠おぎゅうそらい(1666~1728) 江戸・18世紀 台東区立書道博物館
71 詩稿軸しこうじく 頼山陽らいさんよう(1780~1832) 江戸・19世紀 台東区立書道博物館
前期展示 / 平成29年1月4日(火)~平成29年1月29日(日)
72 行書千字文冊ぎょうしょせんじもんささつ 中村不折なかむらふせつ(1866~1943) 大正7年(1918) 台東区立書道博物館
後期展示 / 平成29年1月31日(火)~平成29年3月5日(日)
73 草書千字文冊そうしょせんじもんさつ 中村不折 大正7年(1918) 台東区立書道博物館
ギャラリートーク
日時 平成29年 1月24日(火) ①11:00~ 平成29年 2月19日(日) ②10:00~ ③13:30~
定員  会場が手狭なため、事前申込制で各回20名程度となります。 応募人数により、開始時間を調整させて頂く場合があります。ご了承下さい。
申込方法  往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込下さい。 はがき1通につき1名・1回の申込となります。聴講無料。ただし当日の観覧料が必要です。
申込先 〒110-0003 台東区根岸2-10-4 台東区立書道博物館 ギャラリートーク係
締切 ① 平成29年 1月13日(金) 必着 ②③ 平成29年 2月8日(水) 必着
ワークショップ「董其昌の書に挑戦!」
場所 台東区立書道博物館 新館(中村不折記念館)2階 会議室
日時 平成29年 2月19日(日) 上記の開館時間中随時行っていますが、16:15までに会議室にお入りください。
注意 事前申込は不要です。当日の観覧料のほか、参加費100円(材料費)が必要です。
書道博物館本館(第1・3・4・5展示室)では、玉器・陶器・瓦当・石碑・墓誌銘・仏像・甲骨文・青銅器・璽印など、日本および中国書法史上特に重要な金石類に見られる文字資料を常設展示しています。ここでは主な展示作品をご紹介します。 【第1展示室 1F 】石碑・墓表・仏像など、大型の作品に見られる文字資料を展示しています。
石 碑 題額・本文・台座をそなえる石。この様式でないものを刻石あるいは碣と呼ぶ。 隆命刻石(前漢/前3~1世紀) 冢土断碑(後漢・光和年間/178~183)
石 経 儒教の経典を刻んだ石。 三体石経(第三石)(三国(魏)・正始年間/240~248) 三体石経(第五石)(三国(魏)・正始年間/240~248)
造像碑 仏像を彫刻した石碑。 高洛周等造像碑(北魏・正始元年/504) 功起君等造像碑(東魏・武定3年/545)
墓 表 埋葬した墳墓の目印として地表に建てた石。 呂憲墓表(五胡十六国(後秦)・弘始4年/402)
仏 像 故人の供養や来世の安穏などを祈願して作られた。第1展示室の仏像は大型のもの。 三尊仏石像(北魏・武泰元年/528) 阿弥陀仏坐像(唐・景雲2年/711)
【第3展示室 1F】漢~唐時代の建築資材や、墳墓の副葬品などに見られる文字資料を展示しています。
玉 器 古代中国において特に尊ばれた宝石。装飾品や印などが作られ、儀式などに用いられた。 (殷/前16~?前11世紀) (漢/前3~3世紀) 鎮圭 琬圭 玉戚 玦 玉魚(以上 周(前12(前11?)~前3世紀)
陶 文 陶器の破片に見られる文字を陶文という。印が押されたものや、刻まれた文字が見られる。
土製の人形や馬、牛車などの模型。死後の世界で実体化し、死者を助けると信じられた。 牛車(漢/前3~3世紀) 婦人立像(唐/7~10世紀) 馬の塑像(唐/7~10世紀) など
仏 像 第3展示室の仏像は、死者と共に墳墓に埋葬されたため、小型に制作されている。 菩薩半跏像(東魏・武定2年/544) 七仏像(隋・義寧元年/617) など
鮑綦造塔記 (北魏・太平真君3年/442) 北魏時代最古の石刻資料。現存するのは台座のみ。
札や遊戯などに用いられた。一字ずつ文字が刻まれている。これは明時代のもの。
レンガに相当する。装飾的な文字や文様、画像などを施して建造物や墳墓の壁面などを飾った。 急就章塼(後漢)子供の文字学習用に作られた文章『急就章』の冒頭が見られる貴重な資料。 永元塼(後漢・永元6年/94) 永寧塼(後漢・永寧元年/120) など
瓦当文 建物の屋根の軒先にある筒瓦の先端部分。ここに縁起の良い語句や紋様が装飾的に施されている。 饕餮文瓦当(春秋戦国) 瓦当「万歳冢当」(後漢) 瓦当「長楽未央」(後漢) など
熹平石経残石 (漢・熹平年間/172~178) 儒教の経典を刻んだ石碑の作例としては最古。
墓 誌 故人の役職や業績などを刻み、棺とともに墓中に埋めた石・塼。 司馬昇墓誌銘(東魏・天平2年/535) 劉浩墓誌銘(唐) など
【第4展示室 2F】古代中国で制作された青銅器に見られる文字資料などを展示しています。
青銅器 青銅で作られた古代中国の祭器。形によって名称は異なる。これらに見られる文字を金文という。
煮炊き用の器。 ? 穀物を盛る器。
楽器。 水を受ける器。
酒を温めて注ぐ器。 酒を入れる器。
酒や水を入れる器。
武 器 実戦や祭祀で使用。 【重要美術品】(秦/前3世紀頃) など
墓 券 墓地を購入した権利書。細長い鉛の金属板に刻んだものや、肉筆のものがある。 延熹四年墓券(漢/前3~3世紀) 光和元年墓券(漢/前3~3世紀) など
板 碑 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名がある。
【第5展示室 2F】甲骨文、鏡鑑、陶瓶、璽印、文房具、日本の文字資料などを展示しています。
甲骨文 現存最古の漢字資料。殷時代後期に行われた、亀の腹甲や牛の肩胛骨を用いた占いの記録。
陶 瓶 土製の甕。漆による肉筆の文字が見られる。古代の日常的な文字の姿を示す重要な資料。 熹平元年十二月瓶(後漢・熹平元年/172) 【重要美術品】永寿二年三月瓶(後漢・永寿2年/1569) など
鏡 鑑 鏡として、そして祭祀にも使用された。表面の装飾や文字に時代ごとの特徴がみられる。 【重要美術品】神獣鏡(三国(呉)・建興年間/252~253) 【重要美術品】獣首鏡(三国(魏)・甘露5年/260) など
璽 印 官印(役所用)と、私印(個人用)の印章。明時代からは印をほる篆刻芸術が盛んになる。
文房四宝の一つ。煤と膠(動物性たんぱく質)を練って型入れし、乾燥させたもの。 古墨 李文奎製(北宋・宣和年間/1119~1125) 青紫墨 程君房製(明・天啓元年/1621) など
文房四宝の一つで、墨をする道具。陶製のものや、石製のものがある。 陶硯(漢/前3~3世紀) 古温州石硯(唐/7~10世紀) 蘭亭硯(宋/10~13世紀) など
経 筒 経巻を収納し、地中に埋めて供養するための容器。材質は銅、陶製などがある。
柄香爐 僧が手に持って献香するためのもの。
上部二つの穴にひもを通して吊るし、打ち鳴らす仏具。鉄製や銅製が多い。
鰐 口 祈願のために鳴らす道具。鰐の口に似ているため、この名称がある。

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