台東区立書道博物館企画展 中村不折コレクション |
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書でみる日本の歴史と文化 前期 展示一覧 |
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※今後の諸事情により、会期や展示期間、展示作品などが変更になることがあります。 あらかじめご了承ください。 |
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令和3年6月22日(火)~9月12日(日) 会期中、一部展示替えがあります。 |
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第1期 :6月22日(火)~8月1日(日)第2期 :8月3日(火)~ 9月12日(日) |
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書道博物館の創設者中村不折(1866~1943)のコレクションには、日本の歴史を彩る貴重な作品があります。古代の貨幣や石碑の書、日本史に名を残した人たちの書など、文字の伝来から昭和初期までの作品を一堂に展示いたします。書き手の人柄に思いを馳せながら、書道博物館の所蔵品で日本の歴史を探る旅、ぜひご堪能ください。 |
中村不折記念館
展示のごあんない
【展示ケース】
★日本のむかしむかし
貨泉 | 新時代・天鳳元年(14) |
『魏志』倭人伝 | 陳寿(233~297)著/西晋時代・3世紀 |
法隆寺金堂薬師像光背記 | 飛鳥時代・7世紀 |
★倭と大陸
広開土王碑(第一面・第二面) | 高句麗時代(414) |
★鎮護国家
第1期 賢愚経残巻(大聖武) |
伝 聖武天皇(705~756)筆/奈良時代・8世紀 |
第2期 写経断簡 |
伝 聖武天皇 筆/奈良時代・8世紀 |
第1期 四自侵経(光明皇后願経) |
奈良時代・天平12年(740) |
楽毅論(「鄰蘇園帖」所収) | 光明皇后(701~760)筆/奈良時代・天平16年(744) |
第2期 唐招提寺門額(「集古帖」所収) |
伝 孝謙天皇(718~770)筆/奈良時代・8世紀 |
第2期 百万塔陀羅尼経 |
奈良時代・8世紀 |
★国の家計簿
皇朝十二銭 | 奈良~平安時代(708~958) |
第1期 空海請来目録 |
最澄(767~822)筆/平安時代・9世紀 |
風信帖(「集古帖」所収) | 空海(774~835)筆 平安時代・弘仁3~4年(812~813)頃 |
十七帖憲法 | 伝 空海 筆/平安時代・9世紀 |
第2期 妙法蓮華経法師功徳品 |
伝 菅原道真(845~903)筆/平安時代・9世紀 |
真草千字文 | 智永(6~7世紀頃)筆/隋時代・7世紀 |
集王聖教序 | 王羲之(303~361)筆/唐時代・咸亨3年(672) |
慶唐観紀聖銘 | 唐玄宗(685~762)筆/唐時代・開元17年(729) |
阿倍仲麻呂 | 中村不折 筆/明治~昭和時代・19~20世紀 |
易術を競う(『北斎漫画』所収) | 葛飾北斎(1760?~1849)筆/江戸時代・19世紀 |
拝請状(「耳比磨利帖」所収) | 北条時宗(1251~1284)筆/鎌倉・弘安元年(1278) |
金剛力士像 | 鎌倉時代・13世紀 |
時頼入道佐野に赴(『北斎漫画』所収) | 葛飾北斎 筆/江戸時代・19世紀 |
雪舟(『北斎漫画』所収) | 葛飾北斎 筆/江戸時代・19世紀 |
第1期 書状(「耳比磨利帖」所収) |
足利尊氏(1305~1358)筆/室町時代・延文2年(1357) |
書状(「耳比磨利帖」所収) | 楠木正成(?~1336)筆/鎌倉~南北朝時代・14世紀 |
第2期 新古今和歌集序切 |
伝 武田信玄(1521~1573)筆/戦国時代・16世紀 |
書状(「耳比磨利帖」所収) | 上杉謙信(1530~1578)筆/戦国時代・16世紀 |
★二人の天下人 ―安土桃山時代―
第1期 沢与介宛書状 |
織田信長(1534~1582)筆/戦国・永禄11年(1565) |
第2期 沢与介宛書状 |
織田信長 筆/戦国~安土桃山・16世紀 |
朱文青銅印「関白寿比南山福如東海」 | 安土桃山時代・16世紀 |
猿面公(「十二支帖」所収) | 中村不折 筆/大正9年(1920) |
第1期 書状軸 |
伊達政宗(1567~1636)筆 江戸時代・慶長9~13年(1604~1608) |
第1期 花押 |
加藤清正(1562~1611)筆 戦国~江戸時代・16~17世紀 |
第1期 岩上鶺鴒図軸 |
伝 宮本武蔵(1584~1645)筆/江戸時代・17世紀 |
第2期 大石内蔵助宛書状軸 |
片岡源五右衛門(1667~1703)筆 |
第2期 草書五言二句軸 |
細井広沢(1658~1735)筆/江戸時代・17~18世紀 |
第2期 行書尺牘軸 |
荻生徂徠(1666~1728)筆/江戸時代・17~18世紀 |
江戸名所百景冊 | 司馬江漢(1747~1818)筆/江戸時代・18~19世紀 |
東海道五十三次冊(保永堂版) | 歌川広重(1797~1858)筆/江戸時代・19世紀 |
行草書「仁」軸 | 良寛(1758~1831)筆/江戸時代・19世紀 |
短歌軸 | 小林一茶(1763~1827)筆/江戸時代・19世紀 |
行書五言律詩軸 | 亀田鵬斎(1752~1826)筆/江戸時代・19世紀 |
楷書「楽則」軸 | 松平定信(1758~1829)筆/江戸時代・寛政13年(1801) |
中村不折宛書簡 | 伊沢修二(1851~1917)筆/大正4年(1915)頃 |
中村不折宛書簡 | 犬養毅(1855~1932)筆/大正~昭和時代・20世紀 |
堀越秀像銘 | 中村不折 筆/大正7年(1918) |
中村不折宛書簡 | 相馬愛蔵(1870~1954)筆/明治~昭和時代・20世紀 |
『東海遊子吟』 | 土井晩翠(1871~1952)筆/明治39年(1906) |
中村不折宛書簡 | 高野辰之(1876~1947)筆/昭和12年(1937) |
中村不折宛書簡 | 正岡子規(1867~1902)筆/明治33年(1900) |
中村不折宛書簡 | 与謝野鉄幹(1873~1935)筆/大正11年(1922) |
「君が代」軸 | 中村不折 筆/昭和3年(1928) |
装幀 | 中村不折 筆/明治~昭和時代・20世紀 |
関連イベントのご案内
上野の山文化ゾーンフェスティバルギャラリートーク「書でみる日本の歴史と文化」
日時 |
10月3日(日) 13:30~14:30 |
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開催場所 | 書道博物館展示室 |
講師 | 台東区立書道博物館主任研究員 中村信宏 |
定員 |
事前申込制で10名 *応募者多数の場合は抽選になります |
申込方法 | 往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込下さい。1通のはがきで1名・1回の申込となります。聴講無料。ただし当日の観覧料が必要です。 |
申込先 |
〒110‐0003台東区根岸2-10‐4 書道博物館 上野の山文化ゾーンフェスティバル係 |
締切 | 9月17日(金)必着 |
備考 | 今後の状況により、中止になる可能性があります。その場合、お申込みいただいた方には当館よりご連絡いたします。 |
バースデープレゼント
7月10日(土)の中村不折バースデー、11月3日の書道博物館バースデーに来館された方全員にプレゼントを進呈!
書道博物館本館(東京都指定史跡)
【第1展示室 1F 】石碑・墓表・仏像など、大型の作品に見られる文字資料を展示しています。石 碑 |
題額・本文・台座をそなえる石。この様式でないものを刻石あるいは碣と呼ぶ。 隆命刻石(前漢/前3~1世紀) 冢土断碑(後漢・光和年間/178~183) |
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石 経 |
儒教の経典を刻んだ石。 三体石経(第三石)(三国(魏)・正始年間/240~248) 三体石経(第五石)(三国(魏)・正始年間/240~248) |
造像碑 |
仏像を彫刻した石碑。 高洛周等造像碑(北魏・正始元年/504) 功起君等造像碑(東魏・武定3年/545) |
墓 表 |
埋葬した墳墓の目印として地表に建てた石。 呂憲墓表(五胡十六国(後秦)・弘始4年/402) |
仏 像 |
故人の供養や来世の安穏などを祈願して作られた。第1展示室の仏像は大型のもの。 三尊仏石像(北魏・武泰元年/528) 阿弥陀仏坐像(唐・景雲2年/711) |
【第3展示室 1F】漢~唐時代の建築資材や、墳墓の副葬品などに見られる文字資料を展示しています。
玉 器 |
古代中国において特に尊ばれた宝石。装飾品や印などが作られ、儀式などに用いられた。 璧(殷/前16~?前11世紀) 琀(漢/前3~3世紀) 鎮圭 琬圭 玉戚 玦 玉魚(以上 周(前12(前11?)~前3世紀) |
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陶 文 | 陶器の破片に見られる文字を陶文という。印が押されたものや、刻まれた文字が見られる。 |
俑 |
土製の人形や馬、牛車などの模型。死後の世界で実体化し、死者を助けると信じられた。 牛車(漢/前3~3世紀) 婦人立像(唐/7~10世紀) 馬の塑像(唐/7~10世紀) など |
仏 像 |
第3展示室の仏像は、死者と共に墳墓に埋葬されたため、小型に制作されている。 菩薩半跏像(東魏・武定2年/544) 七仏像(隋・義寧元年/617) など |
鮑綦造塔記 |
(北魏・太平真君3年/442) 北魏時代最古の石刻資料。現存するのは台座のみ。 |
牌 | 札や遊戯などに用いられた。一字ずつ文字が刻まれている。これは明時代のもの。 |
塼 |
レンガに相当する。装飾的な文字や文様、画像などを施して建造物や墳墓の壁面などを飾った。 急就章塼(後漢)子供の文字学習用に作られた文章『急就章』の冒頭が見られる貴重な資料。 永元塼(後漢・永元6年/94) 永寧塼(後漢・永寧元年/120) など |
瓦当文 |
建物の屋根の軒先にある筒瓦の先端部分。ここに縁起の良い語句や紋様が装飾的に施されている。 饕餮文瓦当(春秋戦国) 瓦当「万歳冢当」(後漢) 瓦当「長楽未央」(後漢) など |
熹平石経残石 |
(漢・熹平年間/172~178) 儒教の経典を刻んだ石碑の作例としては最古。 |
墓 誌 |
故人の役職や業績などを刻み、棺とともに墓中に埋めた石・塼。 司馬昇墓誌銘(東魏・天平2年/535) 劉浩墓誌銘(唐) など |
【第4展示室 2F】古代中国で制作された青銅器に見られる文字資料などを展示しています。
甲骨文 | 現存最古の漢字資料。殷時代後期に行われた、亀の腹甲や牛の肩胛骨を用いた占いの記録。 | |||||||||||||||
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青銅器 |
青銅で作られた古代中国の祭器。形によって名称は異なる。これらに見られる文字を金文という。
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武 器 |
実戦や祭祀で使用。 【重要美術品】戈(秦/前3世紀頃) など |
【第5展示室 2F】鏡鑑、陶瓶、璽印、文房具、日本の文字資料などを展示しています。
墓 券 |
墓地を購入した権利書。細長い鉛の金属板に刻んだものや、肉筆のものがある。 延熹四年墓券(漢/前3~3世紀) 光和元年墓券(漢/前3~3世紀) など |
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板 碑 | 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名がある。 |
陶 瓶 |
土製の甕。漆による肉筆の文字が見られる。古代の日常的な文字の姿を示す重要な資料。 熹平元年十二月瓶(後漢・熹平元年/172) 【重要美術品】永寿二年三月瓶(後漢・永寿2年/1569) など |
鏡 鑑 |
鏡として、そして祭祀にも使用された。表面の装飾や文字に時代ごとの特徴がみられる。 【重要美術品】神獣鏡(三国(呉)・建興年間/252~253) 【重要美術品】獣首鏡(三国(魏)・甘露5年/260) など |
璽 印 | 官印(役所用)と、私印(個人用)の印章。明時代からは印をほる篆刻芸術が盛んになる。 |
墨 |
文房四宝の一つ。煤と膠(動物性たんぱく質)を練って型入れし、乾燥させたもの。 古墨 李文奎製(北宋・宣和年間/1119~1125) 青紫墨 程君房製(明・天啓元年/1621) など |
硯 |
文房四宝の一つで、墨をする道具。陶製のものや、石製のものがある。 陶硯(漢/前3~3世紀) f 古温州石硯(唐/7~10世紀) 蘭亭硯(宋/10~13世紀) など |
日本の金石文
経 筒 | 経巻を収納し、地中に埋めて供養するための容器。材質は銅、陶製などがあります。 |
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柄香爐 | 僧が手に持って献香するための道具です。 |
磬 | 上部二つの穴にひもを通して吊るし、打ち鳴らす仏具です。鉄や銅で作られます。 |
鰐 口 | 祈願のために鳴らす道具。鰐の口に似ているため、この名称があります。 |
板 碑 | 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名があります。 |
※本表の複写は固く禁じます。 台東区立書道博物館