しょでみる日本にほん歴史れきし文化ぶんか 後期

台東区立書道博物館企画展
中村不折コレクション
しょでみる日本にほん歴史れきし文化ぶんか 後期
展示一覧
※今後の諸事情により、会期や展示期間、展示作品などが変更になることがあります。
あらかじめご了承ください。
令和3年9月17日(金)~12月12日(日)
会期中、一部展示替えがあります。
ふせつくん
第3期
:9月17日(金)~10月31日(日)
第4期
:11月2日(火)~12月12日(日)

書でみる日本の歴史と文化
書道博物館の創設者中村なかむら不折ふせつ(1866~1943)のコレクションには、日本の歴史を彩る貴重な作品があります。古代の貨幣や石碑の書、日本史に名を残した人たちの書など、文字の伝来から昭和初期までの作品を一堂に展示いたします。書き手の人柄に思いを馳せながら、書道博物館の所蔵品で日本の歴史を探る旅、ぜひご堪能ください。


展示のごあんない
展示のご案内

【展示ケース】
① 漢字の伝来 / 仏教の伝来
貨泉かせん 新時代・天鳳元年(14)
観世かんぜ音立像おんりゅうぞう 飛鳥時代・7~8世紀
② 文献が語る古代日本
漢書かんじょ地理志ちりし 班固はんこ(32~92)ら著/後漢時代・1世紀
後漢書ごかんじょ東夷伝とういでん 范曄はんよう(398~445)ら著/南朝・宋時代・5世紀
晋書しんじょ武帝ぶてい本紀ほんぎ 房玄齢ぼうげんれい(578~648)ら著/唐時代・貞観22年(648)
宋書そうじょ倭国伝わこくでん 沈約しんやく(441~513)ら著/南朝・斉時代・永明10年(492)
【大型展示ケース】
③ 倭と大陸
広開土こうかいど王碑おうひ(第三面・第四面) 高句麗時代(414)
【展示ケース】
④ 国家形成 ―飛鳥時代―
第3期
宇治橋うじばし断碑だんぴ
飛鳥時代・大化2年(646)
第4期
船氏王ふなしおう墓誌銘ぼしめい
飛鳥時代(668)
⑤ 奈良時代
第3期
内膳司ないぜんしの申請しんせい公粮牒こうろうちょう
奈良時代・天平17年(745)
第4期
隅寺すみでら心経しんぎょう
空海くうかい(774~835)筆/奈良時代・8世紀
【2F 第2展示フロア-】
⑥ 奈良時代
和同わどう開珎かいちん 奈良時代・和銅元年(708)
第3期
大般若だいはんにゃ波羅蜜多はらみつた経巻きょうかん第八十一だいはちじゅういち(魚養経ぎょようきょう)
朝野あさのの魚養なかい(8世紀頃)筆/奈良時代・8世紀頃
第4期
瑜伽師ゆがし地論巻じろんかん第六十七だいろくじゅうしち(光明こうみょう皇后こうごう願経がんきょう)
奈良時代・天平12年(740)
⑦ 三筆
第3期
風信帖ふうしんじょう(「鄰蘇りんそ園帖えんじょう」所収)
空海 筆/平安時代・弘仁3~4年(812~813)頃
第4期
心経しんぎょう
伝 空海 筆/平安時代・弘仁12年(821)
哭澄こくちょう上人しょうにん(「集古帖しゅうこじょう」所収) 嵯峨さが天皇てんのう(786~842)筆/平安時代・9世紀
伊都いと内親王ないしんのう願文がんもん(「集古帖」所収) たちばなの逸勢はやなり(?~842)筆/平安時代・天長10年(833)
⑧ かなの発達
秋萩帖あきはぎじょう(棭斎本えきさいぼん) 小野おのの道風みちかぜ(894~966)筆/平安時代・10世紀
古今こきん和歌集わかしゅうかん第八だいはち(翰香かんこう館本かんぼん) きの貫之つらゆき(?~946)筆/平安時代・11世紀
⑨ 和様の書
第3期
屛風びょうぶ土代どだい(「集古帖」所収)
小野道風 筆/平安時代・延長6年(928)
ぎょく泉帖せんじょう(「集古帖」所収) 小野道風 筆/平安時代・10世紀
第4期
白氏はくし詩巻しかん(「集古帖」所収)
藤原ふじわらの行成ゆきなり(972~1027)筆/平安時代・寛仁2年(1018)
⑩ 貴族たちのみやび―装飾経―
第3期
大般若だいはんにゃ波羅蜜多はらみつた経巻きょうかん第四百だいよんひゃく五十五ごじゅうご
平安時代・12世紀
第4期
妙法みょうほう蓮華経れんげきょうかん第三だいさん
平安時代・12世紀
⑪ 源氏と平氏
第3期
書状しょじょう(「耳比にひ磨利まりじょう」所収)
みなもとの義家よしいえ(1039~1106)筆/平安時代・嘉保元年(1094)
第4期
書状(「耳比磨利帖」所収)
たいらの清盛きよもり(1118~1181)筆/平安時代・治承2年(1178)
⑫ 室町~戦国時代
第3期
常照じょうしょう題字だいじ(「耳比磨利帖」所収)
足利あしかが義満よしみつ(1358~1408)筆/室町時代・至徳2年(1385)
第4期
書状(「耳比磨利帖」所収)
村上むらかみ義清よしきよ(1501~1573)筆/戦国時代・永禄11年(1568)
【2F 特別展示室】
⑬ 日本の古代碑
第4期
山ノ上やまのうえ
飛鳥時代(681)
第3期
多胡たご
奈良時代・和銅4年(711)
第4期
多胡たご
奈良時代・和銅4年(711)
金井沢かないざわ 奈良時代・神亀3年(726)
第3期
多賀城たがじょう
奈良時代・天平宝字6年(762)
仏足ぶっそく石歌せきか 奈良時代・8世紀
⑭ 室町時代のくらし
応永おうえい四年枡よんねんます 室町時代・応永4年(1397)
永楽えいらく通宝つうほう 明時代・15世紀
⑮ 武士の教養―儒学と唐様―
行書ぎょうしょ五言ごごん絶句軸ぜっくじく はやし羅山らざん(1583~1657)筆/江戸時代・17世紀
草書そうしょ唐詩とうし選冊せんさつ 独立どくりゅう(1596~1672)筆/江戸時代・17世紀
草書そうしょ詩冊しさつ 北島きたじま雪山せつざん(1636~1697)筆/江戸時代・17世紀
楷書かいしょ千字せんじ文冊もんさつ 細井ほそい広沢こうたく(1658~1735)筆/江戸時代・18世紀
行書ぎょうしょ書堂しょどうじく 太宰だざい春台しゅんだい(1680~1747)筆/江戸時代・享保7年(1722)
草書そうしょ七言しちごん絶句軸ぜっくじく 亀田かめだ鵬斎ぼうさい(1752~1826)筆/江戸時代・18~19世紀
⑯ 史実のご老公さま
那須なす国造こくぞう 飛鳥時代(700)
論語ろんご(「垂裕閣すいゆうかくじょう」所収) しゅ舜水しゅんすい(1600~1682)筆/江戸時代・寛文5年(1665)
草書そうしょ七言しちごん二句軸にくじく 徳川とくがわ光圀みつくに(1628~1700)筆/江戸時代・17世紀
垂裕閣帖 江戸時代・天保14年(1843)
⑰ 晴天を突け!?
第4期
行書ぎょうしょ五字ごじ天地てんち有正気ゆうせいきじく
武田たけだ耕雲斎こううんさい(1803~1865)筆/江戸時代・19世紀
第3期
隷書れいしょ七言しちごん絶句軸ぜっくじく
佐久間さくま象山しょうざん(1811~1864)筆/江戸時代・19世紀
第4期
行書ぎょうしょ五字ごじ海闊かいかつ憑魚躍ひょうぎょやくじく
井伊いい直弼なおすけ(1815~1860)筆/江戸時代・19世紀
第4期
草書そうしょ七言しちごん絶句軸ぜっくじく
副島そえじま種臣たねおみ(1828~1905)筆/明治時代・19~20世紀
第3期
草書そうしょ金剛こんごうじく
副島種臣 筆/明治時代・19~20世紀
第3期
行書ぎょうしょ二字にじ慎独しんどくじく
たに干城たてき(1837~1911)筆/明治時代・20世紀
西宮にしのみや酒造しゅぞう株式会社長かぶしきがいしゃちょう伊藤いとう君紀くんき徳碑とくひ 渋沢しぶさわ栄一えいいち(1840~1931)題額
中村なかむら不折ふせつ1866~1943)碑文/大正7年(1918)
⑱ 文明開化と明治の思想
中村なかむら不折ふせつあて書簡しょかん 陸羯南くがかつなん(1857~1907)筆/明治時代・19~20世紀
中村不折宛書簡 徳富とくとみ蘇峰そほう(1863~1957)筆/昭和2年(1927)
⑲ 明治の美術を支えた男たち
中村不折宛書簡 浅井あさいちゅう(1856~1907)筆/明治38年(1905)
中村不折宛書簡 鹿子木かのこぎ孟郎たけしろう(1874~1941)筆/昭和10年(1935)
中村不折宛葉書はがき 荻原おぎわら禄山ろくざん(1879~1910)筆/明治43年(1910)
中村不折宛葉書  中村なかむらつね(1887~1924)筆/明治44年(1911)
太平洋たいへいよう美術学校びじゅつがっこう校長こうちょういん 昭和時代・20世紀

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【第1展示室 1F 】石碑・墓表・仏像など、大型の作品に見られる文字資料を展示しています。
石 碑 題額・本文・台座をそなえる石。この様式でないものを刻石あるいは碣と呼ぶ。
隆命刻石(前漢/前3~1世紀)
冢土断碑(後漢・光和年間/178~183)
石 経 儒教の経典を刻んだ石。
三体石経(第三石)(三国(魏)・正始年間/240~248)
三体石経(第五石)(三国(魏)・正始年間/240~248)
造像碑 仏像を彫刻した石碑。
高洛周等造像碑(北魏・正始元年/504)
功起君等造像碑(東魏・武定3年/545)
墓 表 埋葬した墳墓の目印として地表に建てた石。
呂憲墓表(五胡十六国(後秦)・弘始4年/402)
仏 像 故人の供養や来世の安穏などを祈願して作られた。第1展示室の仏像は大型のもの。
三尊仏石像(北魏・武泰元年/528)
阿弥陀仏坐像(唐・景雲2年/711)

【第3展示室 1F】漢~唐時代の建築資材や、墳墓の副葬品などに見られる文字資料を展示しています。
玉 器 古代中国において特に尊ばれた宝石。装飾品や印などが作られ、儀式などに用いられた。
(殷/前16~?前11世紀)
(漢/前3~3世紀)
鎮圭 琬圭 玉戚 玦 玉魚(以上 周(前12(前11?)~前3世紀)
陶 文 陶器の破片に見られる文字を陶文という。印が押されたものや、刻まれた文字が見られる。
土製の人形や馬、牛車などの模型。死後の世界で実体化し、死者を助けると信じられた。
牛車(漢/前3~3世紀)
婦人立像(唐/7~10世紀)
馬の塑像(唐/7~10世紀) など
仏 像 第3展示室の仏像は、死者と共に墳墓に埋葬されたため、小型に制作されている。
菩薩半跏像(東魏・武定2年/544)
七仏像(隋・義寧元年/617) など
鮑綦造塔記 (北魏・太平真君3年/442)
北魏時代最古の石刻資料。現存するのは台座のみ。
札や遊戯などに用いられた。一字ずつ文字が刻まれている。これは明時代のもの。
レンガに相当する。装飾的な文字や文様、画像などを施して建造物や墳墓の壁面などを飾った。
急就章塼(後漢)子供の文字学習用に作られた文章『急就章』の冒頭が見られる貴重な資料。
永元塼(後漢・永元6年/94)
永寧塼(後漢・永寧元年/120) など
瓦当文 建物の屋根の軒先にある筒瓦の先端部分。ここに縁起の良い語句や紋様が装飾的に施されている。
饕餮文瓦当(春秋戦国)
瓦当「万歳冢当」(後漢)
瓦当「長楽未央」(後漢) など
熹平石経残石 (漢・熹平年間/172~178)
儒教の経典を刻んだ石碑の作例としては最古。
墓 誌 故人の役職や業績などを刻み、棺とともに墓中に埋めた石・塼。
司馬昇墓誌銘(東魏・天平2年/535)
劉浩墓誌銘(唐) など

【第4展示室 2F】古代中国で制作された青銅器に見られる文字資料などを展示しています。
甲骨文 現存最古の漢字資料。殷時代後期に行われた、亀の腹甲や牛の肩胛骨を用いた占いの記録。
青銅器 青銅で作られた古代中国の祭器。形によって名称は異なる。これらに見られる文字を金文という。
煮炊き用の器。 𣪘穀物を盛る器。
楽器。 水を受ける器。
酒を温めて注ぐ器。 酒を入れる器。
酒や水を入れる器。
武 器 実戦や祭祀で使用。
【重要美術品】(秦/前3世紀頃) など

【第5展示室 2F】鏡鑑、陶瓶、璽印、文房具、日本の文字資料などを展示しています。
墓 券 墓地を購入した権利書。細長い鉛の金属板に刻んだものや、肉筆のものがある。
延熹四年墓券(漢/前3~3世紀)
光和元年墓券(漢/前3~3世紀) など
板 碑 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名がある。
陶 瓶 土製の甕。漆による肉筆の文字が見られる。古代の日常的な文字の姿を示す重要な資料。
熹平元年十二月瓶(後漢・熹平元年/172)
【重要美術品】永寿二年三月瓶(後漢・永寿2年/1569) など
鏡 鑑 鏡として、そして祭祀にも使用された。表面の装飾や文字に時代ごとの特徴がみられる。
【重要美術品】神獣鏡(三国(呉)・建興年間/252~253)
【重要美術品】獣首鏡(三国(魏)・甘露5年/260) など
璽 印 官印(役所用)と、私印(個人用)の印章。明時代からは印をほる篆刻芸術が盛んになる。
文房四宝の一つ。煤と膠(動物性たんぱく質)を練って型入れし、乾燥させたもの。
古墨 李文奎製(北宋・宣和年間/1119~1125)
青紫墨 程君房製(明・天啓元年/1621) など
文房四宝の一つで、墨をする道具。陶製のものや、石製のものがある。
陶硯(漢/前3~3世紀)
f 古温州石硯(唐/7~10世紀)
蘭亭硯(宋/10~13世紀) など

日本の金石文
経 筒 経巻を収納し、地中に埋めて供養するための容器。材質は銅、陶製などがあります。
柄香爐 僧が手に持って献香するための道具です。
上部二つの穴にひもを通して吊るし、打ち鳴らす仏具です。鉄や銅で作られます。
鰐 口 祈願のために鳴らす道具。鰐の口に似ているため、この名称があります。
板 碑 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名があります。

※本表の複写は固く禁じます。  台東区立書道博物館



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