台東区立書道博物館特別展 東京国立博物館との連携企画第19弾 |
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没後700年 趙孟頫とその時代-復古と伝承- 展示一覧 |
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令和4年1月4日(火) から令和4年2月27日(日) |
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期間中、下記の日程で展示替えおよび場面替え・頁替えを行います。 前期:令和4年1月4日(火)〜1月30日(日) 後期:令和4年2月1日(火)~2月27日(日) |
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今回で19回目となる東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画は、趙孟頫をはじめとする元時代の書画に焦点をあて、その魅力と後世における受容を紹介いたします。両館の展示を通して、趙孟頫の世界をお楽しみください。 |
会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・関連イベント・入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合があります。
中村不折記念館
【第1展示フロア- 1F】
大型展示ケース
<全期間展示> 令和4年1月4日(火)~令和4年2月27日(日)
作品名 | 作者・編者等 | 成立時代 | 所蔵機関 |
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楷書謝賜御書詩表巻 | 蔡襄(1012〜1067) | 北宋時代・皇祐5年(1053) | 台東区立書道博物館 |
山水人物図軸 | 鄭文英(生卒年不詳) | 明時代・宣徳9年(1434) | 個人 |
重要文化財 万頃晴波図軸 | 文伯仁(1502〜1575) | 明時代・嘉靖30年(1551) | 東京国立博物館 |
草書送李愿帰盤谷序軸 | 趙孟頫(1254〜1322) | 元時代・14世紀 | 台東区立書道博物館 |
草書范文正公義田記軸 | 趙孟頫 | 元時代・14世紀 | 台東区立書道博物館 |
展示ケース
<全期間展示> 令和4年1月4日(火)~令和4年2月27日(日)
作品名 | 作者・編者等 | 成立時代 | 所蔵機関 |
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「大徳元年」朱文方印 | 元時代・大徳元年(1297) | 台東区立書道博物館 | |
「蒙古軍万戸府経理司印」朱文方印 | 元時代・13世紀 | 台東区立書道博物館 | |
「元師左監軍印」朱文方印 | 元時代・13〜14世紀 | 台東区立書道博物館 | |
「呉興」朱文方印 | 元時代・13〜14世紀 | 台東区立書道博物館 | |
「張(押)」朱文方印 | 元時代・13〜14世紀 | 台東区立書道博物館 | |
「許(押)」朱文方印 | 元時代・13〜14世紀 | 台東区立書道博物館 |
定武蘭亭序ー韓珠船本ー | 王羲之(303〜361) | 原跡:東晋時代・永和9年(353) | 台東区立書道博物館 |
洛神賦十三行 | 王献之(344〜388) | 原跡:東晋時代・4世紀 | 台東区立書道博物館 |
洛神賦(三希堂帖所収) | 南宋高宗 (1107〜1187) |
原跡:南宋時代・12世紀 | 台東区立書道博物館 |
中統元宝交鈔 | 元時代・中統元年(1260) | 台東区立書道博物館 |
楽毅論 | 王羲之 | 原跡:東晋時代・永和4年(348) | 台東区立書道博物館 |
地黄湯帖 | 王献之(344〜388) | 原跡:東晋時代・4世紀 | 台東区立書道博物館 |
千字文 | 南宋高宗 | 原跡:南宋時代・12世紀 | 台東区立書道博物館 |
至元通行宝鈔 | 元時代・至元24年(1287) | 台東区立書道博物館 |
<全期間展示> 令和4年1月4日(火)~令和4年2月27日(日)
作品名 | 作者・編者等 | 成立時代 | 所蔵機関 |
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黄庭経 | 王羲之 | 原跡:東晋時代・永和12年(356) | 五島美術館 (宇野雪村コレクション) |
化度寺碑ー慶暦本ー | 欧陽詢 (557〜641) |
唐時代・貞観5年(631) | 三井記念美術館 |
淳化閣帖 ー夾雪本ー |
王著(10世紀頃) | 北宋時代・淳化3年(992) | 台東区立書道博物館 |
絳帖 | 潘師旦(11世紀頃) | 北宋時代・11世紀頃 | 台東区立書道博物館 |
蘭亭十三跋 | 趙孟頫 | 原跡:元時代・至大3年(1310) | 台東区立書道博物館 |
安素軒帖 | 鮑漱芳 (17〜18世紀) |
清時代・嘉慶元年(1796) | 五島美術館 (宇野雪村コレクション) |
過秦論 (玉煙堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・至元28年(1291) | 台東区立書道博物館 |
臨枯樹賦 (経訓堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳3年(1299) | 台東区立書道博物館 |
趙府君阡表 (戯鴻堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳元年(1297) | 台東区立書道博物館 |
帰去来辞(経訓堂帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳5年(1301) | 台東区立書道博物館 |
洛神賦 (筠清館帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳5年(1301) | 台東区立書道博物館 |
急就章 (三希堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳7年(1303) | 台東区立書道博物館 |
蘇軾次韻潜師詩(三希堂帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳10年(1306) | 台東区立書道博物館 |
定武蘭亭序並蘭亭十二跋 (三希堂帖所収) |
王羲之 趙孟頫 |
原跡:東晋時代・永和9年(353) 原跡:元時代・至大3年(1310) |
台東区立書道博物館 |
雪賦(戯鴻堂帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・皇慶元年(1312) | 台東区立書道博物館 |
真草千字文(渤海蔵真帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・13~14世紀 | 台東区立書道博物館 |
与中峰和上尺牘(停雲館帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・13~14世紀 | 台東区立書道博物館 |
清華斎趙帖 | 姚士斌 (生卒年不詳) |
清時代・乾隆5年(1740)頃 | 台東区立書道博物館 |
臨楽毅論 (玉煙堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳4年(1300) | 台東区立書道博物館 |
常清静経 (停雲館帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳8年(1304) | 台東区立書道博物館 |
小字千字文 (停雲館帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳9年(1305) | 台東区立書道博物館 |
紈扇賦 (三希堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳9年(1305) | 台東区立書道博物館 |
道徳経 (墨池堂選帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳11年(1307) | 台東区立書道博物館 |
佑聖観重建玄武殿碑 | 趙孟頫 | 元時代・至大3年(1310) | 台東区立書道博物館 |
送何堅叙 (滋蕙堂墨宝所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・至大4年(1311) | 台東区立書道博物館 |
大元勅賜袁州路大仰山 重建太平興国寺碑(三希堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・皇慶元年(1312) | 台東区立書道博物館 |
臨十七帖(三希堂帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:延祐7年(1320) | 台東区立書道博物館 |
撫州永安禅院僧堂記 (三希堂帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・至治元年(1321) | 台東区立書道博物館 |
勉学賦 (海山仙館蔵真続刻所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・至治元年(1321) | 台東区立書道博物館 |
与中峰和尚尺牘 (三希堂帖所収) |
管道昇 (1262~1319) |
原跡:元時代・13~14世紀 | 台東区立書道博物館 |
<全期間展示> 令和4年1月4日(火)~令和4年2月27日(日)
作品名 | 作者・編者等 | 成立時代 | 所蔵機関 |
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草書後赤壁賦冊 | 鮮于枢(1246~1302) | 元時代・大徳4年(1300) | 台東区立書道博物館 |
楷書漢汲黯伝冊 | 趙孟頫 | 元時代・延祐7年(1320) | 永青文庫 |
楷書題杞菊軒詩冊 | 虞集(1272~1348) | 元時代・14世紀 | 台東区立書道博物館 |
雄蔵主あて法語 | 中峰明本 (1263〜1323) |
元時代・14世紀 | 三井記念美術館 |
拱上人あて法語 | 中峰明本 | 元時代・14世紀 | 個人 |
中峰明本墨跡跋 | 独孤淳朋(1259~1336) | 元時代・泰定4年(1327) | 個人 |
幻住庵勧縁疏 | 中峰明本 | 元時代・14世紀 | 五島美術館 |
<全期間展示> 令和4年1月4日(火)~令和4年2月27日(日)
作品名 | 作者・編者等 | 成立時代 | 所蔵機関 |
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快雪時晴帖 (垂裕閣帖所収) |
王羲之 | 原跡:東晋時代・4世紀 | 台東区立書道博物館 |
思想帖跋 (垂裕閣帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・大徳2年(1298) | 台東区立書道博物館 |
黄庭経跋 (垂裕閣帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・至大3年(1310) | 台東区立書道博物館 |
保母塼誌跋 (垂裕閣帖所収) |
趙孟頫 | 原跡:元時代・13世紀 | 台東区立書道博物館 |
大学(垂裕閣帖所収) | 趙孟頫 | 原跡:元時代・14世紀 | 台東区立書道博物館 |
臨趙孟頫楽志論巻 | 成親王(1752~1823) | 清時代・18~19世紀 | 静嘉堂文庫美術館 |
詒晋斎帖 | 成親王 | 清時代・嘉慶10年(1805) | 五島美術館 (宇野雪村コレクション) |
詒晋斎巾箱帖 | 成親王 | 清時代・嘉慶12年(1807) | 五島美術館 (宇野雪村コレクション) |
壮陶閣帖 | 裴景福(1854~1926) | 清時代・宣統2年(1911) | 五島美術館 (宇野雪村コレクション) |
玉屑帖 | 趙孟頫 | 原跡:元時代・13~14世紀 | 台東区立書道博物館 |
墨竹図巻(原本:管道昇筆) | 狩野惟信(1753~1808)模 | 江戸時代・18世紀 | 東京国立博物館 |
伯楽図巻(原本:趙孟頫筆) | 狩野中信(1811~1871)模 | 江戸時代・天保5年(1834) | 東京国立博物館 |
高峰和尚略伝 (垂裕閣帖所収) |
趙雍(生卒年不詳) | 原跡:元時代・14世紀 | 台東区立書道博物館 |
重要文化財 人形図 (唐絵手鑑「筆耕園」のうち) |
伝 趙孟頫 | 元~明時代・14~17世紀 | 東京国立博物館 |
行書千字文巻 | 北島雪山 (1636~1697) |
江戸時代・17世紀 | 台東区立書道博物館 |
楷書千字文冊 | 細井広沢 (1658~1735) |
江戸時代・18世紀 | 台東区立書道博物館 |
竹石図軸 (原本:趙孟頫筆) |
狩野養信 (1796~1846)模 |
江戸時代・文化10年(1813) | 東京国立博物館 |
竹図軸 (原本:趙孟頫筆) |
狩野養信模 | 江戸時代・文政13年(1830) | 東京国立博物館 |
水仙図軸 (原本:趙孟頫筆) |
古藤養真 (生卒年不詳)模 |
江戸時代・天保14年(1843) | 東京国立博物館 |
行書独楽園記巻 | 頼山陽 (1780~1832) |
江戸時代・19世紀 | 台東区立書道博物館 |
隷書趙孟頫五言古詩軸 | 西川春洞 (1847~1915) |
明治26年(1893) | 東京国立博物館 |
関連イベントのご案内
現在、ギャラリートーク、ワークショップ(要材料費)、キッズセミナー(要材料費)につきましては、すべて事前申込制となっております。日時や人数等を調整の上、実施を決定いたします。詳しくはお電話でお問い合わせください。
書道博物館本館(東京都指定史跡)
【第1展示室 1F 】石碑・墓表・仏像など、大型の作品に見られる文字資料を展示しています。石 碑 |
題額・本文・台座をそなえる石。この様式でないものを刻石あるいは碣と呼ぶ。 隆命刻石(前漢/前3~1世紀) 冢土断碑(後漢・光和年間/178~183) |
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石 経 |
儒教の経典を刻んだ石。 三体石経(第三石)(三国(魏)・正始年間/240~248) 三体石経(第五石)(三国(魏)・正始年間/240~248) |
造像碑 |
仏像を彫刻した石碑。 高洛周等造像碑(北魏・正始元年/504) 功起君等造像碑(東魏・武定3年/545) |
墓 表 |
埋葬した墳墓の目印として地表に建てた石。 呂憲墓表(五胡十六国(後秦)・弘始4年/402) |
仏 像 |
故人の供養や来世の安穏などを祈願して作られた。第1展示室の仏像は大型のもの。 三尊仏石像(北魏・武泰元年/528) 阿弥陀仏坐像(唐・景雲2年/711) |
【第3展示室 1F】漢~唐時代の建築資材や、墳墓の副葬品などに見られる文字資料を展示しています。
玉 器 |
古代中国において特に尊ばれた宝石。装飾品や印などが作られ、儀式などに用いられた。 璧(殷/前16~?前11世紀) 琀(漢/前3~3世紀) 鎮圭 琬圭 玉戚 玦 玉魚(以上 周(前12(前11?)~前3世紀) |
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陶 文 | 陶器の破片に見られる文字を陶文という。印が押されたものや、刻まれた文字が見られる。 |
俑 |
土製の人形や馬、牛車などの模型。死後の世界で実体化し、死者を助けると信じられた。 牛車(漢/前3~3世紀) 婦人立像(唐/7~10世紀) 馬の塑像(唐/7~10世紀) など |
仏 像 |
第3展示室の仏像は、死者と共に墳墓に埋葬されたため、小型に制作されている。 菩薩半跏像(東魏・武定2年/544) 七仏像(隋・義寧元年/617) など |
鮑綦造塔記 |
(北魏・太平真君3年/442) 北魏時代最古の石刻資料。現存するのは台座のみ。 |
牌 | 札や遊戯などに用いられた。一字ずつ文字が刻まれている。これは明時代のもの。 |
塼 |
レンガに相当する。装飾的な文字や文様、画像などを施して建造物や墳墓の壁面などを飾った。 急就章塼(後漢)子供の文字学習用に作られた文章『急就章』の冒頭が見られる貴重な資料。 永元塼(後漢・永元6年/94) 永寧塼(後漢・永寧元年/120) など |
瓦当文 |
建物の屋根の軒先にある筒瓦の先端部分。ここに縁起の良い語句や紋様が装飾的に施されている。 饕餮文瓦当(春秋戦国) 瓦当「万歳冢当」(後漢) 瓦当「長楽未央」(後漢) など |
熹平石経残石 |
(漢・熹平年間/172~178) 儒教の経典を刻んだ石碑の作例としては最古。 |
墓 誌 |
故人の役職や業績などを刻み、棺とともに墓中に埋めた石・塼。 司馬昇墓誌銘(東魏・天平2年/535) 劉浩墓誌銘(唐) など |
【第4展示室 2F】古代中国で制作された青銅器に見られる文字資料などを展示しています。
甲骨文 | 現存最古の漢字資料。殷時代後期に行われた、亀の腹甲や牛の肩胛骨を用いた占いの記録。 | |||||||||||||||
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青銅器 |
青銅で作られた古代中国の祭器。形によって名称は異なる。これらに見られる文字を金文という。
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武 器 |
実戦や祭祀で使用。 【重要美術品】戈(秦/前3世紀頃) など |
【第5展示室 2F】鏡鑑、陶瓶、璽印、文房具、日本の文字資料などを展示しています。
墓 券 |
墓地を購入した権利書。細長い鉛の金属板に刻んだものや、肉筆のものがある。 延熹四年墓券(漢/前3~3世紀) 光和元年墓券(漢/前3~3世紀) など |
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板 碑 | 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名がある。 |
陶 瓶 |
土製の甕。漆による肉筆の文字が見られる。古代の日常的な文字の姿を示す重要な資料。 熹平元年十二月瓶(後漢・熹平元年/172) 【重要美術品】永寿二年三月瓶(後漢・永寿2年/1569) など |
鏡 鑑 |
鏡として、そして祭祀にも使用された。表面の装飾や文字に時代ごとの特徴がみられる。 【重要美術品】神獣鏡(三国(呉)・建興年間/252~253) 【重要美術品】獣首鏡(三国(魏)・甘露5年/260) など |
璽 印 | 官印(役所用)と、私印(個人用)の印章。明時代からは印をほる篆刻芸術が盛んになる。 |
墨 |
文房四宝の一つ。煤と膠(動物性たんぱく質)を練って型入れし、乾燥させたもの。 古墨 李文奎製(北宋・宣和年間/1119~1125) 青紫墨 程君房製(明・天啓元年/1621) など |
硯 |
文房四宝の一つで、墨をする道具。陶製のものや、石製のものがある。 陶硯(漢/前3~3世紀) f 古温州石硯(唐/7~10世紀) 蘭亭硯(宋/10~13世紀) など |
日本の金石文
経 筒 | 経巻を収納し、地中に埋めて供養するための容器。材質は銅、陶製などがあります。 |
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柄香爐 | 僧が手に持って献香するための道具です。 |
磬 | 上部二つの穴にひもを通して吊るし、打ち鳴らす仏具です。鉄や銅で作られます。 |
鰐 口 | 祈願のために鳴らす道具。鰐の口に似ているため、この名称があります。 |
板 碑 | 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名があります。 |
※本表の複写は固く禁じます。 台東区立書道博物館